「女子的スタイル」に注目する意味
「女子学」の意義
たとえば、いわゆる萌え系のキャラクターの登場するマンガやアニメ、ゲームなどが、それだけで毛嫌いされることがあります。その場合、その嫌悪感の背後には、「男性が幼い(ような外見の)女性を性的な妄想の対象にしている」というイメージがあるのではないでしょうか。
けれども、よくよく考えると、それはちょっと偏っています。なぜなら、萌え系のキャラが好きな女性もたくさんいるわけです。だから、萌え系のキャラの消費のされ方は、実は、男性的な消費のされ方だけで、すべてをいいつくせるわけではないことに気づきます。女性だって、「カワイイ」なら/から、萌えるわけです。
そうした「女子のリアル」とそこに含まれる「女子的スタイル」を伝えることで、これまでのリアルや従来のスタイルを相対化していきたい。「女子学」の社会的意義は、そこにあると考えています。